元伊勢内宮「皇大神社」


(御祭神)天照皇大神
伝承によれば、第十代崇神天皇三十九年(西暦紀元前五十九年)に、「別に大宮地を求め鎮め祀れ」 との皇大神の御教えに従い、永久にお祀りする聖地を求め、それまで奉斎されていた倭の笠縫邑 (現奈良県桜井市)を出御されたのが、いまを去る二千数十年前の遥かな昔であった。そして、 まず但波(丹波)へ御遷幸、その御由緒により当社が創建されたと伝えられている。 皇大神は、四年ののち、御神蹟をおとどめなされて再び倭へおかえりになり、諸所を経て、 崇神天皇二十六年(西暦紀元前四年)に、伊勢の五十鈴川上の聖地(いまの伊勢の神宮)に常永遠に お鎮まりになった。しかし、天照皇大神の御神得を仰ぎ慕う遠近の崇敬者は、引き続いて当社を 内宮の元の宮として「元伊勢内宮」あるいは「元伊勢皇大神宮」「大神宮さん」などと呼び親しみ 、今に至るも庶民の篤い信仰が続いている。