(御祭神)豊受大神
古代丹波の最高神である豊受大神(天御中主神又は國常立尊とも云う)を氏神として戴いて
当地方に天降られた天照國照彦火明命は、大神様をお祭りするのにふさわしい神聖なところ
として、常世の波の寄せる天橋立のほとりのこの地をお選びになりました。こうして名勝天橋立
の北端真名井原に御鎮座、第十代崇神天皇の時に天照皇大神の御霊代が當宮にお遷りになり、
吉佐宮と申して豊受大神と御一緒に四年間お祭りされました。元伊勢の御由緒の起こりです。
天照皇大神は人皇十一代垂仁天皇の御代に伊勢国伊須須川上へ御遷宮になり、豊受大神は
人皇二十一代雄略天皇の御代に至るまで當地に御鎮座あらせられ、同天皇の御代二十二年に
伊勢国度会郡の山田原に遷らせられました。
奥宮は今、神代が現代に生きている聖地として信仰者の熱い祈りが日々捧げられています。