東塔(国宝)

三重塔で、総高(相輪含む)は24.4メートル。細部の様式等から、奈良時代末期の建築と推定される。初重が通常どおり3間(柱が一辺に4本立ち、柱間が3つあるという意味)であるのに対し、二重・三重を2間とする。日本の社寺建築では、柱間を偶数として、中央に柱が来るのは異例である[20]。三重を2間とするのは法起寺三重塔に例があるが、日本の古塔で二重目の柱間を3間でなく2間とするのは當麻寺東塔のみである[21]。屋根上の相輪には、一般の塔では「九輪」という9つの輪状の部材があるが、本塔では八輪になっている。さらに、相輪上部の水煙(すいえん)が、他に例をみない魚骨状のデザインになるなど、異例の点が多い塔である。なお、水煙は創建当初のものかどうか定かでない。初重内部には床を張るが、当初のものではない。
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